2026年6月21日県連講習会

行事区分

2026年度 県連講習会を開催しました
山筋ゴーゴー体操・遭難者緊急移動・山の歩き方
2026年6月21日(日)、三木町総合運動公園・三木町B&G海洋センター2階武道館において、2026年度県連講習会を開催しました。
当日は28名が参加し、
「山筋ゴーゴー体操」
「遭難者の緊急移動」
「山の歩き方」(当会担当)
の3つをテーマに、参加者自身が体を動かしながら学ぶ実践形式で講習を行いました。
午前9時から、山筋ゴーゴー体操、山の歩き方の座学、遭難者の緊急移動について講習を行い、午後は屋外に移動して、山の歩き方とトレッキングポールの使い方を実践しました。
登山を長く安全に続けるためには、日頃の体づくり、事故発生時の対応、そして基本となる歩行技術の習得が欠かせません。
今回は、ハイキングを楽しむ方から険しい山域で活動する登山者まで、幅広い参加者が一緒に学びました。
山筋ゴーゴー体操
登山に必要な筋力と柔軟性を身につける
最初の講習は「山筋ゴーゴー体操」です。
山筋ゴーゴー体操は、登山に必要な筋力と柔軟性を身につけ、転倒や滑落の予防につなげるためのトレーニングです。
2025年には、香川県でも正式な山筋ゴーゴー体操サポーターが13名誕生しました。
今回の講習では、サポーターの指導のもと、ストレッチや体力確認、筋力トレーニングなど、一つひとつの動作を確認しながら実際に体を動かしました。
一見簡単そうに見える運動でも、正しい姿勢や動作を意識すると、使う筋肉の違いを実感します。
効率良く筋力を鍛えるためには、単に回数をこなすだけではなく、正しい動作で行うことが重要です。
参加者は説明を聞きながら、それぞれの姿勢や体の動きを確認し、登山に必要な体づくりについて学びました。
遭難者緊急移動の検証訓練
危険箇所から、いかに早く傷病者を移動させるか
続いて、遭難者の緊急移動について検証訓練を行いました。
これまでの講習では、ザックなどを利用して傷病者を中長距離搬送する方法を学んできました。
しかし実際の山では、落石やクマなどによる襲撃、二次災害の危険などにより、傷病者をまず危険箇所から短時間で移動させなければならない状況も考えられます。
そこで今回は、
「ザックを背負った登山者を、少人数で、いかに素早く安全な場所へ移動させるか」
をテーマに、さまざまな方法を実際に試しました。
一人の場合、二人の場合、さらに複数人で対応する場合など、人数や状況を変えながら検証しました。
実際に人を移動させてみると、傷病者の体重だけでなく、ザックや装備の影響もあり、想像以上に難しいことが分かります。
人の力だけで移動させる方法や、ザック、スリング、トレッキングポールなどを活用する方法を試し、
「どこを持つのか」
「誰が合図を出すのか」
「どのように力を合わせるのか」
といった点について、参加者同士で意見を出しながら確認しました。
今回の訓練は、完成された一つの方法を覚えるだけではありません。
実際の山で起こり得る状況を想定し、より安全で迅速な移動方法を参加者自身が考え、試す検証訓練となりました。
山の歩き方講習
疲れにくく、安全に歩くための基本を学ぶ
山の歩き方講習では、午前中に座学を行い、午後は屋外で実践しました。
登山では、特別な技術だけでなく、普段何気なく行っている「歩く」という動作が非常に重要です。
午前の座学では、
疲れにくいペースでの歩き方
足の置き方と重心移動
登り・下りでの体の使い方
トレッキングポールの正しい使い方
トレッキングポールの危険な使い方
などについて学びました。
山道では、歩幅を大きくして速く歩けばよいというものではありません。
小さな歩幅で安定した場所に足を置き、体の重心をゆっくり移動させることで、筋肉や膝への負担を軽減することができます。
また、足裏全体を地面にできるだけ密着させるように足を置き、安定した接地を意識することも重要です。
トレッキングポールについても、単に体を支える道具として使うのではなく、長さや突く位置、タイミングによって効果が大きく変わります。
一方、使い方を誤ると、バランスを崩したり、転倒につながったりする危険もあります。
昼休憩後の13時からは、会場近くの「冒険のパーク」へ移動しました。
午前中の座学で確認した内容をもとに、実際の地形を歩きながら、
足を置く位置
歩幅
重心の移動
登り・下りでの体の使い方
トレッキングポールを突く位置やタイミング
などを確認しました。
座学で「分かった」と思ったことでも、実際に歩いてみると、自分の歩き方の癖や改善点に気づきます。
普段何気なく行っている「歩く」という動作を、改めて見直す機会となりました。
午後の屋外実践は14時10分まで行い、その後、片付けを行って14時30分に講習会を終了しました。
「知っている」から「できる」へ
今回の講習では、3つのテーマに共通して、実際に自分の体を動かして確認することを大切にしました。
筋力トレーニングも、遭難者の移動も、山の歩き方も、本や資料を読んだだけでは十分に身につきません。
実際にやってみることで、
「思っていたより難しい」
「この方法の方が楽だ」
「自分の動きには癖がある」
など、多くの気づきがあります。
登山技術は、一度覚えれば終わりではありません。
基本を繰り返し確認し、実践しながら自分の技術として身につけていくことが、安全登山につながります。
今回の講習で学んだことを、それぞれの山行や所属会での活動に生かしていただければと思います。
参加された28名の皆さん、講師・サポーターの皆さん、大変お疲れさまでした。
開催概要
日時: 2026年6月21日(日)9:00〜14:30
場所: 三木町総合運動公園 三木町B&G海洋センター2階 武道館
参加者: 28名
講習内容: 山筋ゴーゴー体操/遭難者緊急移動検証訓練/山の歩き方講習
当日の流れ
9:00〜12:00
山筋ゴーゴー体操・山の歩き方座学・遭難者緊急移動検証
12:00〜13:00
昼休憩
13:00〜14:10
山の歩き方・トレッキングポール屋外実践
14:10〜14:30
片付け・終了